・あのころ

短時間で美味しく作れる食べ物の情報は便利。それに甘んじながら

自分の時間をキープしている中、友人から「少人数のお菓子教室に行ってきたんだけど、とっても美味しかったの」と楽しそうな話を聞き、私も参加してみることに

 

普段、料理を作る時は目分量…

 

お店で売っているものと家のとは別もの。と線引きをしていました

 

 

きっとお菓子教室での作り方は凝っていて、本格的なのだろうなと興味津々で初参加

 

卵を黄身と白身に分けたり、全卵のままだったり、混ぜ方(手動の泡立て器、速度変更を選べる電動泡立て器、湯せんで温めながら)道具、力加減、混ぜ時間によって

 

色が白っぽくなったり、フワフワに膨らんだり、マヨネーズみたいになったり、見た目や質感、音が異なるのは面白いです(^^)♪

 

字が書けるくらいに泡立てたものをしぼませることになったり、時間をかけて泡立てた気泡をつぶしたり、生地の入った型を少し上から落として空気を抜いたり、必要な工程とはいえ手間がかかります

 

先生は、なぜそういうことをするのか化学的に説明をしてくださります

 

最終的に口に入れた時の口当たりが全然違うらしく、ひと手間は省けません

 

 

またお菓子つくりは気温や湿度の影響を受けやすいので、状況によって分量、ねかし時間、混ぜ時間、焼き時間など、様子をみながら微調整しないといけないそうです

 

市販のお菓子マカロンは特に品質管理が大変らしいのですが、作ってみて、とてもデリケートなお菓子ということが分かりました

 

植物にたとえるなら、漢字で書くのも難しい『薔薇』でしょうか

 

 

先生に初めてお会いした日に「先生のお菓子、どこかのカフェに置かせてもらったらいいんじゃないんですか?」と聞くと

 

「実は近くのカフェに置かせてもらっているんです」「あら、そうでしたか」

 

お店を聞いてビックリ、そのカフェは私のお気に入りの紅茶専門店がされているところでした

 

なんだか繋がっていて面白い

 

上から

・キャロットケーキ

・ショートブレッド

・スコーン

・二種類のオープンサンド

 

4時間弱で、こんなにたくさん作ることが出来るのは

 

先生の分かりやすい説明やご指導、準備、段取りのよさかなと

 

・レモンのメレンゲタルト

 

・イチゴのカスタードタルト

・レモンのマカロン

 


・・・・・

 

別日のレッスン『ハリネズミ』

なにも無いところから、それぞれ材料を加えていくと

 

様々な形や色に変化させながら

 

ひとつにまとまっていきます

 

4匹とも似ていますが、製作者の個性があらわれています笑

 


 

レッスン前に先生が「クラフトワーク、工作の要素が強いかも」とおっしゃっていて

 

手を動かしながら、小さいころ、砂場で泥団子、粘土でクッキーやケーキ、朝顔の花びらジュースを作って『ごっこ遊び』をしていたなぁと

 

そういえば、小学生の時、今田美奈子先生のお菓子作りの漫画の本を見て作っていました

 

数年前、たまたま京都の高島屋に行った時にイベントが開催されていて、ご本人とお会いできることに

 

緊張しつつ「…小学1年生の時に最初に手にとった今田先生のお菓子作りの本が漫画でした

 

文字より印象的な絵のイメージからすんなり入ることが出来たんだと思います」と話しかけると

 

「あら~そうでしたか。あの本から。懐かしいわ~ウフフ」と、ゆ~っくり。お上品に微笑まれていたことを思い出し

 

あのころは本のレシピを見て、当たり前のように秤でキッチリ量をはかって作っていました

 

 

本などの情報から、知っている、分かっている、頭で理解できていると思っていましたが、基本からプロの先生に直接教えていただき

 

自分で実践してみて、手や目、鼻から様々な感覚を得ることで、お菓子は想像以上に繊細でデリケートなものと分かり

 

たとえ時間や手間がかかっても、美味しくいただくには手の抜けないことがあると気付かされました

 

ごくたまにでも『ごっこ遊び』や『あのころ』などを思い出しながら、作る時間に癒されてみるのもいいかもしれません