・24.5.1

幼馴染に何が趣味?と聞くと

着物と洋服は小さい頃からずっと好きだそう

 

友人が着るもの、身に着ける物に興味をもったのは、お琴の先生だった母親がお世話になっていた呉服屋さんに幼い頃から連れていかれ、一緒に話を聞いたり

 

細い幅の反物から、手縫いで身体に合うように仕立てられた着物の柄の配置を見て感動したり

 

「柄物は柄合わせが当たり前という感覚は、そういう着物を見てきたからやと思うわ」

 

様々な洋服を見て着て、お気に入りを見つけたら、お店に通って、このトップスにはどういう靴が合うか、どういう色や形のボトムスをもってきたらいいか、店員さんに聞いてアドバイスを受けたり

 

自分なりの感覚を身に着けてきたそうで、とくにブランドの物でなくても『それどこの?』と周りによく聞かれるのは、センスが格別にいいからだと思われます

 

 

成長した友人はお気に入りのブランドの洋服を裏返して縫製の仕方まで見て

「ここの部分にこだわりを感じる」

「ここは大変だったでしょう」

「帽子の内側の見えない所ですが、この少しのカーブの部分が素晴らしい」

と見て感じたことを口にします

 

お店側は、友人がピンポイントで実際に手縫いの職人さんが苦労したところ、こだわりや腕のみせどころを指摘されるので喜ばれるそうです

 

素人でそこまで言えるお客さんは少ないのかもしれません

 

自分たちのブランドのことを分かって理解してくれている人

 

友人は単に洋服に興味があって好きなだけなのですが・・・

 

その内、お店側から「こちらが最近入ってきたのですが、お好みかなと思いまして。よかったらご試着だけでも」と、前もって新作の服を用意されるようになっていったそうです

 

お店側は友人の率直な感想を聞きたいのだろうなと感じました

 

友人はそれが、たとえ今の自分の手に届かないものであっても、洋服を試着させてもらえるだけでも嬉しい、ありがたいと心から喜べる人

 

 

そして、お店側からハッキリとは言われていないものの、どうも今は上お得意様のメンバー(恐らく年間の購入数や金額でお声を掛けてもらえる)になぜか自分が入っているようだと気付いたとのこと

 

友人は、周りの人たちの雰囲気が、自分とはかけ離れているので違和感を感じ、ここは私みたいな人間が居る所ではないと感じつつ、ここの洋服に対する好奇心が、それを上回るみたい

(≧▽≦)

 

いつも友人が店員さんと話をしながら試着していると、その様子を見て、他のお客さんが「私にもあれを見させて」と言われ、すぐに売れてしまうのだそう

 

友人の身長は150㎝台、ただ、洋服が好きなだけ・・・

 

ある日、担当者さんが一般人の友人に「我が社の商品について熱弁してくださるのに、SNSで発信されていないじゃないですか。それも安心しているんです」と言われ、少々驚いたとのこと

 

少数派な友人いはく「普段の日常生活の中で、さり気なく自分がお気に入りの心地いいと思えるものを身に着けているのが最高の贅沢」

 

そのようにお店の方にも話したところ

「まさにそれが我が社のブランドコンセプトと言っても過言ではありません。とても嬉しいです」と返ってきたそうです