久々に訪れた実家の
窓を開けると、小さな庭が雑草ジャングル状態
思わず、大きなため息が出てしまいますが
ある程度の抜きやすい高さになってから一気に抜くので仕方ありません
よく見ると、白や黄色の花もチラホラ
地面に葉を広げて抜きにくい草もあれば、高さや茎の太さ堅さなども色々です
何も考えずに勢いで茎を掴んで力任せに素早く引っ張ってしまうと
途中で切れて根が土の中に残ったまま、かえって二度手間になることがあるので
引っ張った時の手の感触で、見えない根を想像して、力加減や向きを調整しながら引っ張る方が、スムーズに抜けてくれることが多いように感じます
例外もあって、見た目が手の指二、三本分はありそうな太い茎を持って根も一緒に抜こうとした時に、茎がパキッと簡単に折れて拍子抜けし
じゃあ根も、モロイのかなと思いきや、根は深くまで太く広く張っていて、なかなか抜けない草に手こずらされたり
見えている部分だけで判断して、想像していたものと実際が異なっていたりすると
これも生き延びるための術なのかなと思ってしまいます
ふと、人間以外で植物を抜いたり、加工したり、飾ったり、お世話して愛でたり、モチーフやデザインに取り入れたりする生き物っている?と考え
草を抜きながら、大昔まで思いを巡らせてみます
私たちの祖先が植物や土などを利用しはじめて、変化させながら進化し
今、自分たちの身のまわりで当たり前のように目にするものを思い浮かべます
植物、生き物や鉱物などの多種多様さが
私たちにもたらしてくれているもの
とりあえず全ての草を抜いて、部屋で休憩します
再び窓を開けると
草抜きをして地面下から掘り起こされた、生きている土と
根から抜かれ、こんもりと積まれた草の濃い緑
・・・それぞれの匂いを感じながら
ゆっくりと深呼吸