7月のブログ続き
サウナ後の14時過ぎ、都立旧岩崎邸(17時迄)へ向かいます。駅近くに、蕎麦屋の『すだち蕎麦』が目に入り、一旦は通り過ぎたのですが、爽やかな柑橘に惹かれ、戻ります
昼間のラストオーダーは15時迄。帰りに寄るには間に合わないなと先に進もうとしたところ
お店の扉が開き、「スーツケースはここに置けるかな」と
店内に案内され、入る流れに
前情報なし、行き当たりばったり、あまり期待しないでおこう
小ぢんまりしたお店
こちらのお店は十割が売りのようですが、手打ち、手切りではないそう
材料にもこだわっているのに機械=手抜き?のイメージ笑(すみません)
十割=手打ち、手切りが当然のように思い込んでいたので、あえて、機械を使用しています。と言うなんて
それなりの理由があるはず。正直で個性的なお店だなと興味がわいてきました
席に座ると店主が「うちは『天せいろ』がオススメ」とおっしゃいます
いやいや、私は『すだち蕎麦』に惹かれて入ったので「冷たいすだち蕎麦お願いします」と注文
すると「『天せいろ』がオススメって言ってんのに笑、うちの蕎麦はね・・・(約2分、蕎麦を語る~割愛~)・・・だから『天せいろ』がオススメ」
少々強引な気もしましたが笑、店主は自信作を食べさせたいんだろうなと、直球で熱意が伝わってきたので、嫌な気はしませんでした
「じゃあ『天せいろ』でお願いします」
「あと・・・」蕎麦屋に入ったら、よく注文するクセで、メニューも見ずに
「出し巻きも」と言うと、店主に「うちには、そんなのない」と
うっかりしてました!ここは関東、『江戸』でござんした
メニューを開くと『鯛♡』の文字が飛び込んできたので『鯛とホタテのカルパッチョ』を注文。皮側を軽く炙られた鯛を食べていると
店主が「それに合うお酒があるよ。好みはどんなの?」と聞いてこられ
「あなたにはこれ『19歳の乙女!』(日本酒)はい、どうぞ」とお酒が目の前に
昼間に日本酒を、しかも一人で飲むなんて。初めて
いい頃合いで、天せいろが運ばれてきました
店主に誘導され、最初のひと口。塩で蕎麦を食べたのも初めて
十割なのにコシのある細めの蕎麦
本当に十割?と一瞬、疑ってしまうほど
うーん・・・自然に鼻が拡がり・・・うなる
思わず、自分が今まで食べてきた蕎麦の話をしはじめてしまいました
初めてのお店で、初対面の人と話をするなんて滅多にないのですが・・・
私の左隣の方は60代?男性の常連さんで、元々は大阪府の羽曳野市出身。親戚が高槻市の南平台に住んでいるとのこと。世間は狭い
右隣の方は20代?の男性の常連さん。ざるを2枚食べて、私が最初、食べたかった『冷やしすだち蕎麦』も追加で注文されていました
店主をはじめ、常連さんも、蕎麦を語る
こちらの店主の場合、ご自身に無理のないやり方で、好きな蕎麦のことを長く続けていきたい、美味しい蕎麦を食べてもらいたい
それだけにとどまらず、蕎麦屋になる方法に、こんなやり方、作り方もあるんですよ、後継者や同志を増やしていきたい・・・
手打ちで人が加えられる力には限界があるという現実。確かに
そして人の手で握る包丁で全ての蕎麦を均一の細さに切るのも、なかなか厳しい
あらら、ふと時計に気づくと、予想外にゆっくりしてしまいました!
そして、ちょっと慌ただしくお店を出る前に、店主の著書を2冊もいただくことになるとは笑
店主が私にオススメしてくれた変わった名前のお酒を調べてみたのですが見あたりません。聞こうと思って忘れていました。謎のまま
優しさとユーモア、初めてだらけの蕎麦屋をあとに
無事、旧岩崎邸庭園へ
敷地内に洋風と和風。内部撮影禁止
間に合いました
蕎麦屋にも行けてよかった~ホッ