クラシック音楽全然わかりませんが、世界的に有名な指揮者バーンスタインの最後の
お弟子さんだった佐渡裕さんに興味があります。師であるバーンスタインから指揮棒の振り方は特に教わっていないとか(エッ!)
それよりも師が伝えたかったことは指揮者としてどうあるべきかという事だったそうです
佐渡さんいわく「究極の指揮法というのは、どんな形に振るかということより、その緊張を取ったり与えたりしながら、その両方が出来ることなんじゃないかっていう気がします。集中しているっていうかエネルギーをバン!って解放するとか、そういう事のような気がする」との事
私なりの解釈になりますが音の(波動)エネルギーを出すタイミング、出し方、量、強弱、全体の調和、バランス、センスのことだろうかと思いました
佐渡さんにとって音楽とは『人種や時間も越えて、立ち見席もベートーヴェンも魂の共鳴を奏でるものだ』という風におっしゃっています
普段、私たちは色んな音を毎日耳にしているはずなのに、ある演奏を聴いて感動して涙してしまう現象というのは改めて考えると不思議なことで・・人間ならではと思います
目には見えない音という波動が、身体の奥深くにある魂と呼ばれるものと共鳴しているからではないかと。。。
指揮者である佐渡さんは様々な種類の楽器を演奏する人たち、個々の楽器の音の波動を引き出し、いい音色を調整、コントロールし、まとめ上げ、観客が感動するような演奏へと全体を誘導(指揮)し、素晴らしいことをされていると思います
そんな佐渡さんの元には世界中から大量のデモテープが送られてくるそうです
ご本人が聴いて感動して涙し魅了されたのが、まだ10代前半、辻井伸行さんのデモテープだったそうです
佐渡さんは一生、伸行さんの面倒をみようと心に決められました
『魂が揺さぶられる音楽』というのは知識や演奏技術だけではなく、演奏者自身も演奏に含まれる
つまり演奏者の創造力や感性という部分でも音と共鳴ができ、音から音色を生みだせるからこそ、同じ曲でも演奏する人によって聴く側の受け取り方、感じ方も大きく違ってくるのかもしれないと思いました
そう考えると伸行さんの母親いつ子さんの影響は計り知れません
音は波動
目には見えませんが、動く波です